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ネットに落ちてた怖い話

第59章 アケミちゃん

「ううぇ!」

俺はまた情けない叫び声を上げてそれを地面に投げ捨てた。

が、投げ捨てて気付いたのだが、触った感触といい質感と言いどう見ても本物の指では無さそうだ

どうやらマネキンか何かの指らしい。

するとアケミちゃんがにっこりと微笑みながら

「捨てちゃダメだよー」

と言いながら指を拾い上げ目の前に屈みこむと、俺のポケットに指を戻し、そして耳元でこんな事を
囁いた




「次“私”を捨てたら殺すから」




俺は何か言い返したかったが、あまりの事に頭が真っ白になってしまい、ただ顔を引きつらせることしかできなかった。

「ヤバイ、ヤバ過ぎる、こいつとんでもない、早くなんとかしないと殺される…」

しかし頭の中は完全にパニック状態、とてもじゃないがこの状況で冷静な思考などできない。

するとアケミちゃんは

「こんなところで話しているのもなんだし、○○君のおうちいこ」

というと、俺の腕を掴み片手で引っ張り起した。

一応書いておくと、俺は身175cm、体重は72kg

説明するまでも無いが、女の子が
片腕で引っ張り起せるような体格ではない。

とても10代の女の子とは思えない物凄い力だ。

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