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ネットに落ちてた怖い話

第61章 薪が怖い理由

それで、昨日のことなんですが、母にね、全部話しました。
一応前置きとして、ショックだったけど耐えられたこと、気を使ってくれて感謝してること、あと、あのおんぶしてもらってた幼少時代、ほんとうに幸せだったこと、などなど。
母は静かに嗚咽を漏らしてました。「あれはね、誰も悪くないのよ」と。
母が言うには、お兄さんが自殺して俺がおかしくなってしまって、それを知ったお兄さんの両親が、毎日うちに土下座して謝りに来たらしいです。
俺がおばあちゃんの家に引き取られてからも、それはしばらく続いたらしくて。
「だから思い出しても○○さんを恨んじゃだめよ」と母は言った。

それから色々話したんですけどね、割愛します。昨日10年ぶりに母の肩を揉みました。

以上です。
霊の話じゃなくてすんません。
オカルトと言うより心理学や精神世界の話かも知れないんですが、25年間も記憶が飛んでたっていうのが自分的にはオカルトかなあ、なんて。

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