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ネットに落ちてた怖い話

第62章 喪服の女

後から知ったのだが、こんな事を言い出した事の顛末はこうだった。

予想通り、DとEのところにあのガリガリに痩せた喪服の女が現れたのは確実のようだ、そして、恐らくCがあったの以上に酷い目にあったのだろう。

ビビりまくったDとEは、その日の朝に駅の近くにある質屋に懐中時計を持ち込んで売ろうとしたのだが、当然の事だが店主に怪しまれ、それで騒ぎとなり担任やホームステイ先の人たちまで質屋に呼び出され、逃げられなくなって事の真相をゲロったらしい。

それで今、それでも2人の肩を持とうとする担任がこんな都合のいい話をし始めたと。

当然の事だが、ここまでバカにされて言う通りにする義理など俺たちには無い。

Aがキレ気味に「なら先生が返しに行けば良いんじゃないっすか、俺たちがそこまでしてやる義理ないし」

というと、そのまま生徒指導室を出て行ってしまった。

俺もBもCも顔を見合わせ、Aのあとをついて生徒指導室を出た。

この後、俺たちにはとくに何もなかったのだが、3つ後日談がある。

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