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ネットに落ちてた怖い話

第14章 リアル4

目が覚めるとすでに陽は登っていて、久しぶりに眠れてすっきりした。
実際には丸1日半眠っていたらしい。
多分、あんなに長く眠るなんてもうないだろうな。

外を見ると車は見慣れない景色の中を進んでいた。

少しずつ、見覚えのある景色が目に入り始めた。
道路の中央に電車が走っている。

車は…長崎に着いていた。
これには俺も流石に驚いた。

怯え続ける俺を気遣い、飛行機や新幹線は避け車での移動にしてくれたらしい。

途中で休憩は何度も入れたらしいが、それでもろくに眠らず車を走らせ続けた父と、俺が怖がらないようにずっと寄り添ってくれた母への恩は、一生かけても返しきれそうもない。

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