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ネットに落ちてた怖い話

第14章 リアル4

S先生が来るまでには、まだ二週間あまりが残っていた。俺には長すぎた。


見かねた両親は、強引に怯える俺を車に押し込み何処かへ向かった。
父が何度も「心配するな」「大丈夫だ」と声をかけた。


車の後部座席で、母は俺の肩を抱き頭を撫でていた。
母に頭を撫でられるなんて何年ぶりだったろう。

(当時の俺にはだが)時間の感覚も無く、車で移動しながら夜を迎えた。

二十歳も過ぎて恥ずかしい話だが、母に寄り添われ安心したのか、久方ぶりに深い眠りに落ちた。

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