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ネットに落ちてた怖い話

第20章 地下のまる穴1

そして階段を降りる足音が聞こえてきました。
限界でした。

階段を降りきるまで15秒とかからないでしょう。
私はBの腕をギュッと掴みました。

階段を降りる足音が中間地点くらいになった時、Bは「うわぁぁぁ~」と情けない悲鳴をあげながら私の手を振り払い、部屋の奥に走り出しました。

その時です。
Bがあの丸い輪をピョンとジャンプした瞬間、一瞬でBの姿がなくなったのです。私はただただ唖然としました。

フラフープ状の丸い輪の向こう側に飛び越えるはずなのに、Bが忽然と姿を消してしまった事に、恐怖よりも放心状態になりました。

私は扉から少し離れ、扉とフラフープの間に立っていました。

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