ネットに落ちてた怖い話
第20章 地下のまる穴1
「謝ろう!」と思いました。
「すみません。勝手に入ってしまいました。本当にすみません」そう言おうと思いました。
扉がゆっくり開きました。
開いた扉の隙間から、わざとらしく、ひょいっと顔だけが現れました。
王冠のようなものをかぶった老人が顔だけ覗かせこちらを見ていました。
満面の笑みでした。
おじいさんかおばあさんかは分かりませんでしたが、長い白髪に王冠をかぶった、しわくちゃの老人が満面の笑みで私を見ていました。
それは見た事もない悪意に満ちた笑顔で、私は一目見て
「これはまともな人間ではない」
と思いました。
話が通じる相手ではないと思ったのです。
その老人の無機質な笑顔に一瞬でも見られたくないと思い、「はうひゃっ!」と情けない悲鳴が喉の奥から勝手に出てきて、私もまたBと同じようにフラフープ状の輪に飛びこみました。
「すみません。勝手に入ってしまいました。本当にすみません」そう言おうと思いました。
扉がゆっくり開きました。
開いた扉の隙間から、わざとらしく、ひょいっと顔だけが現れました。
王冠のようなものをかぶった老人が顔だけ覗かせこちらを見ていました。
満面の笑みでした。
おじいさんかおばあさんかは分かりませんでしたが、長い白髪に王冠をかぶった、しわくちゃの老人が満面の笑みで私を見ていました。
それは見た事もない悪意に満ちた笑顔で、私は一目見て
「これはまともな人間ではない」
と思いました。
話が通じる相手ではないと思ったのです。
その老人の無機質な笑顔に一瞬でも見られたくないと思い、「はうひゃっ!」と情けない悲鳴が喉の奥から勝手に出てきて、私もまたBと同じようにフラフープ状の輪に飛びこみました。