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ネットに落ちてた怖い話

第21章 地下のまる穴2

私は「誰ですか?誰ですか?」と何度も聞きました。
医師は「後遺症でしょうが時間が経てば大丈夫だと…」みたいな事を母らしき女性や妹らしき女の子に励ますように言っていました。

「今夜は母さんずっといるからね」と言われました。

私は寝たままいろいろ検査を受け、その際医師に「僕は○○でもないし、母も違うし妹もいません」と言いました。

しかし医師は「う~ん…記憶にちょっと…う~ん…」と首を傾げていました。

「○○君はね、二年近く寝たきりだったんだよ。だから記憶がまだ完全ではないんだと思うよ」と言われました。

そう言われても、私はショックな感情すらありませんでした。
現実にいま起きている事が飲み込めなかったのでショックを受ける事さえできなかったのです。

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