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ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

トレンチコート女はスーパーの袋を片手に持ち、まだ残暑の残るアスファルトの道で、ただ、突っ立っていた。
うつむいて表情は全く解らない。

慎は警戒しているのか、小声で俺達に
『目、合わせるなよ!』
と言ってきた。

少しずつ、女との距離が縮まっていく。
緊張が走った。
女は微動たりせず、ただ、うつむいていた。

女との距離が5㍍程になったとき、女は突然顔を上げ、俺達四人の顔を見つめてきた。
そして、その次に俺達の胸元に目線を送って来ているのが解った。



名札を確認している。

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