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ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

俺は焦った。
平常心を保つのに必死だった。

一瞬見た顔であの日の出来事がフラッシュバックし、心臓が口から出そうになった。

間違いない。
『中年女』だ!

俺はうつむきながら歩き過ぎた。
俺はいつ襲い掛かられるかとビクビクした。

どれくらい時が過ぎただろう。
いや、ほんの数秒が永遠に感じた。

内藤が
『あの目見たけ?あれ完全にイッテるぜ!』と笑った。
佐々木も
『この糞暑いのにあの格好!ぷっ!』と馬鹿にしていた。

俺と慎は笑えなかった。
佐々木が続けて言った
『やべ!聞こえたかな?まだ見てやがる!』

俺はとっさに振り返った。
『中年女』と目が合った・・・

まるで蝋人形のような無表情な『中年女』の顔がニヤっと、凄くイヤらしい微笑みに変わった。

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