テキストサイズ

ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

明日の放課後、裏山に行く。
その話がまとまり、俺達は家に帰ろうとしたが、『中年女』が何処に潜伏しているか解らない為、俺達は恐ろしく遠回りした。
通常なら20分で帰れるところを二時間かけて帰った。

家に着いて俺はすぐに慎に電話した
『家とかバレてないかな?今夜きたらどーしよ!』などなど。
俺は自分で自分がこれほどチキンとは思わなかった。
名前がバれ、小屋に『淳呪殺』と彫られた淳が精神的に病んでいるのが理解できた。

慎は
『大丈夫、そんなすぐにバレないよ!』と俺に言ってくれた。

この時俺は思った。
普段対等に話しているつもりだったが、慎はまるで俺の兄のような存在だと。

もちろんその日の夜は眠れなかった。
わずかな物音に脅え、目を閉じれば、あのニヤッと笑う中年女の顔がまぶたの裏に焼き付いていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ