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ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

朝が来て、学校に行き、授業を受け、放課後、
午後3時半。。
俺と慎は裏山の入口まで来た。

俺は山に入るのを躊躇した。

『中年女』『変わり果てたハッピーとタッチ』『無数の釘』

頭の中をグルグルと鮮やかに『あの夜の出来事』が甦ってくる。

俺は慎の様子を伺った。
慎は黙って山を見つめていた。慎も恐いのだろう。

『やっぱ、入るの恐いな・・・』
と言ってくれ!と俺は内心願っていた。

慎はズボンのポケットからインスタントカメラを取り出し、右手に握ると、俺の期待を裏切り、
『よし。』
と小さく呟き、山へ入るとすぐさま走りだした。

俺はその後ろ姿に引っ張られるように走りだした。

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