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ネットに落ちてた怖い話

第36章 危険な好奇心3

慎が
『なんで親が関係あるの?狙われているのは俺達だよ?!』
とキレ気味に言い放った。

ちなみに慎の両親は医者と看護婦。
高校生の兄貴は某有名私立高校生。
俺達3人の中で一番裕福な家庭だが、一番厳しい家庭でもある。

『あの夜』親に嘘をついて秘密基地に行き、このような事に巻き込まれた、などバレれば、俺や淳もだが、慎が一番洒落にならないのである。

『助けてよ!警察官でしょ!!』
と慎が詰め寄る。

警官は少し苦笑いして、
『君達小学生だよね?やっぱり、こーゆー事はキチンと親に言わなきゃダメだよ。』
と、しばらくイタチゴッコが続いた。

あげくに警官は
『じゃあ君達の担任の先生は何て名前?』
など、俺達にとっては《脅し》に取れる言葉を投げ掛けてきた。

まぁ、警官にとっては俺達の『保護者及び責任者』から話を聞かないと・・・って感じだったのだろうが、俺達にとって、こういう時の『親・先生』は怒られる対象にしか考えられなかった。

そうこうしているうちに俺達の心の中に、目の前にいる警官に対して《不信感》が芽生えてきた。

[このまま此処にいれば、無理矢理住所を言わされ、親にチクられる!]と。

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