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ネットに落ちてた怖い話

第38章 危険な好奇心5

俺は『中年女』から目を離せずにいると、『中年女』は俺から視線を外し、何事も無かったように再びゴミの分別作業をし始めた。

『え!?』

俺は躊躇した。
その想定外の行動に。。

俺の頭には

『襲い掛かってくる』
『俺を見続ける』
『俺を見、ニヤける』

と、相手が俺に関わる動向を見せると思っていたからである。

俺はしばらく突っ立ったまま、『中年女』を見ていたが、黙々とゴミの分別をしていて、俺のことなど気にしていないようだった。

『何かの作戦か?』
と疑ったが、俺の脳裏にもう一つの思考が浮かんだ。

【中年女≠清掃おばさやん】?

やはり、似ているだけで別人・・・?!

俺と淳が疑心暗鬼になりすぎていたのか?!やはり『中年女』とは赤の他人の別人なのか?
そう一人で俺が考えている間も、『その女』は黙々と仕事をしている。

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