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ネットに落ちてた怖い話

第41章 根絶やしの歌

それから3日後。
私は仕事帰りによく駅前のスーパーに寄るのですが、その日も激混みのレジに並んでいました。

私の前には3人ほど並んでいたのですが、すぐ前にいるおじさんが

「あっ。あれ忘れた」

と言って私の顔を見て、

「ごめんなさい。ちょっと、すぐそこにあるヤツ忘れたから、カゴ置いていくから、ちょっと、いい?」

と言いました。

要するに、レジの列から離脱せずに、買い忘れたものを取ってきたいということなんだと思いました。
私の後ろにも並んでいたので私はなんとも答えようがなく、苦笑いをしてごまかしたのですが、おじさんはカゴを置いてその場を離れ、しばらくして青のり?を持って列に戻ってきました。

私の後ろの人も何も言わなかったので、そのままにしておきました。

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