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ネットに落ちてた怖い話

第41章 根絶やしの歌

おじさんも私もレジを終え、私がバッグに買ったものを詰め込んでいると、右肩をポンと叩かれました。

振り向くとさっきのおじさんでした。

「さっきはありがとね」

と言うので、とっさのことで

「いえ・・・」

と言うと、私の耳元で


「すぐには来ないよ。たまずさがとけぬうちは、ねだやしにならないからね」


と言って、また肩をポンと叩かれました。

私はもう、冷や水を浴びせられたようになって、固まってしまいました。

私が何も言えないでいると、おじさんはさっさと荷物を持ってスーパーの入口に向かって歩きはじめましたが、スーパーの入口を出たとき、入口のガラス越しにいきなりパッと消えました。

えっ?!と思い、自分の荷物をほったらかして小走りで入口に行きましたが、もうおじさんはいませんでした。

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