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ネットに落ちてた怖い話

第42章 女友達の話

さらにそれから一年ほど経った中学二年の十二月、冬休みの少し前のことだった。
俺と佳織は同じクラスのままで相変わらず結構話してたけど、順一は別のクラスになっていた。

ある日放課後久しぶりに順一と会って話していたら、佳織も昇降口にちょうど降りてきて、三人で帰るかということになった。
俺と順一は適当に話していたけど佳織はあまり話さず、何か様子がおかしいなと思っていたら、順一と途中で別れたとたんに「うえぇっ」と小さく声をだしてうずくまってしまった。

「おい! 佳織! どうしたんだよ!?」

佳織は口をおさえて、涙を流していた。

「どうしよう……広志君……どうしよ。順一君、死んじゃうかも……ぅえっ……」

「は? な、何言ってるんだよ。 ちょっと落ち着け。気持ち悪いんか?」

「どうしよう……」

「どうしようって……何なの、一体?」

「……順一君はやってないだろうから、多分親戚とかだと思うけど……人殺してるよ。ここ最近で。すごい恨まれてる。多分順一君にもまわっ
てきちゃうよ……死んじゃうかも」

「……」

げーげー吐きながら言う佳織の背中をなでながら、以前のこともあり、俺はかなりびびっていた。
でもまさかそんな……という気持ちも強かった。

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