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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

運転席のドアが開き、コンビニに年齢はおよそ60代くらいかと思われる男性が入ってきた。
男の服装は、カウボーイがかぶるようなツバ広の防止に、スーツ姿、と言う奇妙なモノだった。
俺はその時、丁度コンビニの中におり、何ともなくその男性の様子を見ていた。

買い物籠に、やたらと大量の絆創膏などを放り込んでいる。
コーラの1.5?のペットボトルを2本も投げ入れていた。

その男を、会計をしている最中、じっと立ち読みをしている俺の方を凝視していた。
何となく気持ちが悪かったので、視線を感じながらも俺は無視して本を読んでいた。

やがて男は店を出た。そろそろ交代の時間なので、カズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。

「おい、乗せてくれるってよ!」

どうやら、そういう事らしい。
俺は当初は男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、間近で見ると、人の良さそうな普通のおじさんに見えた。
俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、

「はは~ん、アウトドア派(キャンピングカー)だからああいう帽子か」

などと言う良く分からない納得を自分にさせた。

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