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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

男子トイレに誰かが入ってきた。
声の様子からすると、父だ。

「やぁ、気持ちが良いな。ハ~レルヤ!!ハ~レルヤ!!」

と、どうやら小の方をしている様子だった。
その後すぐに、個室に入る音と足音が複数聞こえた。
双子のオッサンだろうか。

最早、女の子の存在は完全にバレているはずだった。
女子トイレに入った母の
「紙が無い!」
と言う声も聴こえた。

女の子はまだ泣きじゃくっている。
やがて、父も双子のオッサン達(恐らく)も、トイレを出て行った様子だった。

おかしい。
女の子に対しての変態一家の対応が無い。
やがて、母も出て行って、変態一家の話し声が遠くになっていった。

気づかないわけがない。
現に女の子はまだ泣きじゃくっているのだ。

俺とカズヤが怪訝な顔をしていると、父の声が聞こえた。

「~を待つ、もうすぐ来るから」

と言っていた。
何を待つ、のかは聞き取れなかった。

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