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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

30分ほど無言のまま、トラックは走っていた。
そして市街も近くなったと言う事で、最後にどうしても聞いておきたい事を、俺はドライバーに聞いてみた。

「あの、最初に乗せてもらった国道の近くに、山ありますよね?」

「あぁ、それが?」

「あそこで前に何か事件とかあったりしました?」

「事件…?いやぁ聞かねぇなぁ…山つっても、3つくらい連なってるからなぁ、あの辺は。あ~、でもあの辺の山で大分昔に、若い女が殺された事件があったとか…それくらいかぁ?あとは、普通にイノシシの被害だな。怖いぜ、野生のイノシシは」

「女が殺されたところって」

「トイレすか?」

カズヤが俺の言葉に食い気味に入ってきた。

「あぁ、確かそう。何で知ってる?」

市街まで送ってもらった運転手に礼を言い、安心感からか、その日はホテルで爆睡した。
翌日~翌々日には、俺達は新幹線を乗り継いで地元に帰ったいた。
なるべく思い出したくない悪夢の様な出来事だったが、時々思い出してしまう。


あの一家は一体何だったのか?
実在の変態一家なのか?
幻なのか?
この世の者ではないのか?
あの山のトイレで確かに聞こえた女の子の泣き叫ぶ声は、何だったのか?
ボロボロに朽ち果てたキャンピングカー、同じように朽ちた俺達のリュックは、一体何を意味するのか?

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