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ネットに落ちてた怖い話

第45章 元彼女

カフェに入って一息つくと、彼女はホテル街で何を見たか話し始めた。

「道路に出してあった看板、あの上に女の子が立ってたの。それで私たちのことじっと見てたんだけど、その前を通り過ぎようとしたら、ふっと看板から浮き上がって、あなたの横に並んだの」

何も見えない俺はさっぱり理解できなかったが、

「多分ホテルまでついてくる。私そのコが見えるから、エッチどころじゃないんだよね。もし目があったら、しばらく付きまとわれるから」

今でこそシックスセンスとか映画で知ってるけど、彼女と出会うまで、心霊現象とかほとんど興味がなかった。

「私って人一倍感受性が強いの」

俺はすぐに敏感すぎる貧乳を想像したが、後から考えると、彼女はデザイナーとか、センス(感受性)を問われる仕事に就いていた。

「アレルギー体質と同じで、霊とかに弱いのよね」

彼女は霊が見えることが苦痛でしかないらしく、いいことは一つもないと言ったが、エッチで人一倍快感を得られる代償かなと思ったりした。

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