こうするしかなかったんだ
第2章 入学式
「葉月ちゃん、大丈夫?」
何にも答えない私の目の前に美しい顔が近づく。
うわ〜!キラキラして眩しすぎる!
「う…ごめんなさい…」
「ううん…一方的に話しちゃって…」
「違うの…私も8月17日が誕生日で…。ビックリしちゃって…」
そう伝えると満面の笑みで姫葵は葉月を抱きしめた。
「運命だね!」
姫葵は抱きしめるのをやめて葉月の両手を掴む。
「運命だよ!親が違うだけで双子みたいだよね!」
「う、うん?」
「葉月ちゃんこれからよろしくね☆」
「うん、よろしくね。」
笑顔が眩しい…目がくらむ…耐え切れない…
そう思った時ちょうど良くチャイムが鳴った。