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こうするしかなかったんだ

第2章 入学式




「ごめんなさい!大丈夫?!」

それはとても良い匂いの、一際きれいな女の子で。

あまりのきれいさに見とれてしまってしばらくしてからやっと返事をした。

「あ…大丈夫。こちらこそごめんなさい…」

それはそれは小さな声だったけど、彼女はニコッと笑っていた。

その笑顔がまた同じ女の子なのにキュンとするほどかわいくって、赤面してしまう。

「私、松田姫葵。ひまりって呼んでね、えーっと…」

「あ…私は葉月…三浦葉月…」

「ってことは8月が誕生日?」

「え?!あ、うん…」

「私も8月なの。向日葵って夏でしょ。それで向日葵の葵が入ってるの。私17日なんだ〜!」

マシンガントークでビックリしてるんじゃなくて。

全く同じ誕生日なのに、こんなかわいい子が15年前の同じ日に生まれて…というか、同じくらいにお腹に宿ったなんて…。




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