こうするしかなかったんだ
第10章 奏太の告白
コトの深刻さを察したのか、壱聖はすぐに葉月の家に来た。
そして葉月の携帯のLINEやメールの履歴を見て愕然としていた。
警察に行ったことも咲希が伝えてくれた。
奏太と葉月の関係も咲希が伝えてくれた。
「引っ越そうかしら…」
葉月の母が深刻そうに言う。
「あの、暫くここに泊まって良いですか?」
「でも!」
葉月は久々に声を発した。
「こいつ、同級生なら近所にいるんでしょ?それなら俺ここで勉強するし、そしたら安心だし。葉月ちゃん1人にしなくて済むでしょ」