こうするしかなかったんだ
第11章 期間限定同棲
「先輩…痛みますか…?」
「大丈夫だよ。大した事はなかったから。ごめんね、心配させて。葉月ちゃんをちゃんと守れて良かった」
みんなの優しさに救われている。こんな時に…こんな時だけどそれが嬉しくもあった。
「相田さんのご両親が到着したんですが、会われますか?」
みな一様に困惑した表情になる。
「あの。おかしくないですか?怪我させたのはむこうなのに、むこうから謝罪してくるのが普通じゃないの!?」
壱聖の姉の千聖がキレはじめていたが、ご両親に諌められていた。
その日は一旦みな帰宅することになったが、壱聖は葉月の家へ帰ることになった。