テキストサイズ

こうするしかなかったんだ

第11章 期間限定同棲




帰宅して改めて葉月と葉月の母は、壱聖に感謝と謝罪をした。

携帯を自宅へ置いたまま外に出てしまっていて、咲希からのメールや着信でいっぱいになっていて、電話しようとした矢先、咲希は自宅まで来てくれた。
事情を説明すると安心したのは束の間、携帯を持たずに出るなんて!と葉月はお説教されていた。

「もう同棲生活終わっちゃうね」

咲希はからかうような様子で言ってきた。

「夏休みの間は居ようかな…ご迷惑じゃなかったら、ですけど…」

「でも壱聖くん…もうご両親に申し訳ないわ…」

「まだ安心できる状況じゃないですし。この程度の怪我じゃあいつすぐ出てくると思うし」

「…やっぱりダメだわ。自分の命より大事なのよ、子供って。これ以上壱聖くんを危ない目に合わせるわけにはいかない。」

「でも!」

「気持ちは嬉しいのよ、壱聖くん…。葉月のこと大事に思ってくれて。だけどあなたたちはまだ学生で、何か起きても自分たちで責任がとれないの。」









ストーリーメニュー

TOPTOPへ