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こうするしかなかったんだ

第4章 初めてのお泊まり




あっと言う間に週末がやってきた。

駅まで姫葵を迎えに行くとちょうど着いたところで改札から大きく手を振りながら走ってくる。

フワフワしたシフォンのワンピースがとても良く似合っている。

「姫葵は私服姿もかわいいんだね」

素直に感想を伝えていた。本当にそう思ったから。

「ありがとう!もう今日は楽しみ過ぎて眠れなかった〜!」

「姫葵のお母さん大丈夫だって?」

週末のお泊まりが決まってから何度も姫葵に両親の許しを得るように伝えたけど、一向に返事がなく今日になってしまった。

「あ〜…うん、大丈夫大丈夫!それより早く早く!おうちはどっち?」

葉月は腕を引っ張られ仕方なく家の方向へ歩く。





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