こうするしかなかったんだ
第4章 初めてのお泊まり
「姫葵ちゃん、このチョコ美味しいわ〜♡幸せ♡」
ニコニコするお母さんに姫葵はホッとした顔をしている。
「だけど姫葵ちゃん」
急にトーンを変えてお母さんは話し出した。
「次に来るときはこんな気を遣わなくて良いからね。葉月といつも仲良くしてくれてありがとう、姫葵ちゃん」
「いえ、でも……」
「じゃぁ親戚のおばちゃんくらいに思ってくれないかしら…私も葉月から姫葵ちゃんの話聞いてて、ずっと会いたくて会いたくて震えるみたいな(笑)」
お母さんは1人で爆笑している。
葉月は恥ずかしさのあまり赤面している。
姫葵はこうゆう時どうしたら良いのか分からず…
お母さんの笑い声だけ響いていた。
「ま、そうゆうことだから」
おいっ!って心の中だけで突っ込んだ。
「ご飯できたら呼ぶからね〜」
お母さんはまたキッチンへ行き、葉月たちは葉月の部屋へ行くことにした。