こうするしかなかったんだ
第5章 告白
月曜日、いつものように下駄箱で待ち合わせして教室へ向かった。
そしてお昼休み、一緒に食事をする。
いつもと変わらない学校生活を過ごしている。
お互い何かをけん制しながら。
葉月はこのままではいけないと思いつつ、間も無く行われる行事で姫葵と距離をおけることで安心していた。
葉月の通う高校は行事を縦割りで行っている。
グループは先生が勝手に作るため、どうなろうが文句は言えないけど、今は少しでも姫葵と離れたいから別のグループなのはありがたかった。
7月のオリエンテーリングに向けて、グループで行動することが増えるため、必然的に姫葵と接する機会が減ったことに寂しさも感じないほど楽しんでいた。