こうするしかなかったんだ
第7章 夏のはじまり
こんな暑いのにオープンカフェって…って咲希ちゃんに文句を言われたけど、気にせず座ると椅子の熱さにビックリした。
冷たい飲み物頼んで、街を歩く人たちの服を見てるだけでも葉月にとっては刺激的だった。
これまでは楽で自分が着たいものが服だったけど。
洋服は戦闘服だと咲希ちゃんが言っていた意味がまだよく分からないけれど、洋服で雰囲気が変わるのは色々と試着して分かった気がする。
自分を魅せることができるんだって少し自信をもらった。
「葉月ちゃんはかわいいんだから、ちょっとの努力だけで良いのに!」
そう言ってくれる咲希ちゃん。
「咲希ちゃんのおかげで少し自信もててきたかな〜…ありがとう♡」
「やっぱ恋すると綺麗になるんだよね〜」
なんて言いながら笑いあった。