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キミのとなり

第1章 すき

それから相葉さんのことが大事だとか、

かけがえのない存在だとか、

当たり前のことを改めて認識した。

当たり前のことを もっと当たり前にしなきゃいけないと思った。

この人の1番近くに居たい。

この人と ずっと一緒に生きていきたい。

この人が居ないとオレがダメになる。

この人だってそうだ。

だって、あの日。

そう感じたんだよ。

病院へ駆けつけたらスースー安らかな眠りの中。

よかった。

こわかった。

色々 想いが溢れてきて。

涙も溢れてきて。

どのくらい見つめていただろう。

「にの……?」

相葉さんがオレに気づいて、起き上がろうとしたのか…でも力が入らなくて。

オレのことを探すように手を彷徨わせていたから、急いで近くに行って手を握った。

繋がれた手に安心する。

オレがあんまり泣くもんだから、
ごめんねを繰り返して相葉さんも泣いて。

「オレここにいるよ。」

と伝えて相葉さんの髪を撫でた。

朝まで手は離さなかった。

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