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キミのとなり

第10章 幼馴染み

「ウソ…」

「マジ?」

……

「お前の好きと俺の好きは違うと思う。」

「へ?そうなの?」

「え?だって…俺ずっと好きだったんだよ。」

「俺だって。」

……

「俺の好きはマサキが俺のものになればいいのに…って思う…くらい…だよ?」

「俺はカズにキスしたいって思ってる好きだよ?」

そう言ったと同時に唇が俺のそれに重ねられた。

びっくりしたけど、それより嬉しくて。泣きたい。
泣く。

それに気づいたのかマサキが慌てて俺を抱き寄せて、

「カズ…ちょっとだけ俺んち来て。親、今日も遅いから。」

グッと俺を持ち上げて手を引いて連れて行った。

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