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キミのとなり

第3章 誰よりも

朝。

モゾモゾと目を閉じたまま となりにいる人に纏わりつく。

相葉くんの心音に、体温に、匂いに、この上ない幸せを感じながら目を開ける。

そしたらギュッと腕に力を入れた相葉くんが、

「おはよ。」

ニコッと笑って そっとキスしてくる。

「起きてたの?」

「うん。ちょっと前に。にのの寝顔かわいーなーって見てた。」

恥ずかしい…

なんで俺、先に目覚めなかったのか。

頬っぺたを摩りながら鼻と鼻をくっつけてくる相葉くんを にやけているであろう顔で見つめながら頭の中では、次は この人の寝顔を眺めたいから、どうか先に目覚めますように…と願った。


end.

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