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キミのとなり

第1章 すき

仕事が終わって、一緒に帰ろう…って、どちらともなく言った。

どっちの家に帰る?

どっちでも、いーよ。

じゃあオレんちに…と久しぶりに にのを家に連れて帰った。

リビングに二人 入って、にのがバッグをソファの脇に置いた時に そっと にのを後ろから抱きしめた。

「相葉さん…」

にのが向き直ろうとしたけどオレは動かなかった。

「もう少し、このまま…」

にのの髪、首筋に顔を埋める。

にのの匂いだ。

泣きそうになった。

「にの。ごめん。
にのが好き。大好き。」

言えた。

やっと言えた。

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