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キミのとなり

第6章 優しい我慢

俺が どうしよう…と立ち尽くしていたら翔ちゃんが近づいてきた。

「相葉くん。にの追いかけて。」

ハッと我に返って俺もバッグを掴んで

「翔ちゃん、サンキュ。」

翔ちゃんがポンと背中を押してくれた。

「お疲れ!」

楽屋のドアを開けて走り出した。

*****

結構 先の方まで進んでた にのを見つけて声を掛けながら肩を掴む。

「にの!」

にのは一瞬ビクンとして…こっちを向いてくれないから屈んで にのの顔を覗いて、泣きそうになった。

にのは今にも溢れ落ちそうなほどウルウルと涙を溜めた瞳で…
俺をチラリと見たかと思ったら不謹慎かな、キレイだと思うほどポロリと涙が溢れた。

「ゴメン。ゴメン、にの。」

思わず抱きしめそうになった手をとめて にのの腕を優しく掴んで歩くよう促した。

「帰ろう。」

「うん。」

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