秘密の兄妹 2
第3章 純哉と奏多
たくさんのキスの雨を降らせたあと、俺は紫織を抱きしめて、そのまま紫織の肩に顔を埋めて倒れ込む。
まだ、紫織の中からは自身を抜かずにそのままにしてある。
射精はしていても、芯はまだ残っている。
絶妙な加減とタイミングで、いまだ収縮を繰り返している紫織の中は気持ちいい。
紫織の両手が俺の背に回される。
「…お兄ちゃん、どうしよう……」
「…何が…?」
俺は目を閉じたまま紫織に尋ねる。
「…私、このままじゃ、お兄ちゃん以外の人とはセックスできなくなっちゃうかも……」
「……は?」
俺は驚いて顔を上げ、紫織を見つめる。
「だって、お兄ちゃんとすると、信じられないくらい気持ちいいんだもんっ。
…他の男の人としても、もう絶対にお兄ちゃんとするときみたいに、こんな気持ち良くはなれないと思う…
…だから、どうしよう……。」
嘆くように本気で困った顔をして、紫織が涙ぐむ。
「…お前なぁ…」
「…えっ!?」
紫織の中に入ったままの俺の雄が、再びムクムクと元気を取り戻したことに、紫織も気づいたらしい。
「…言葉選べよ…」
呆れたのは紫織にか、すぐに反応した自分自身にか…
…さっき大量に出したから、コンドームはもう俺の精液でパンパンだ。
このまま欲望のままに腰を動かしたら、下手したら溢れて漏れたり、破れたりするかもしれない。
こいつ、俺をどれだけ苦しめれば気が済むんだ…
悩ましげな表情をしている紫織の顔を見ながら、俺は苦しさに耐えつつ、慎重にゆっくりと紫織の中から自身の雄を抜き出した。
急いで汚れたゴムの処理をして、新しいゴムを着ける。
「…紫織、今のはお前の責任だ。
とりあえず、もう一発ヤラせろっ…」
「えっ…ま、待って……あっっ!」
スッと目を細めて、俺はもう一度紫織の膣内に自身を推し進めると、再び腰を動かし始めた。
「…クッ…、紫織、まずは一回イッておこうな?」
俺は紫織のクリトリスを弄りながら、抜き出しを繰り返した。
「やぁ…あ……あぁ!」
自分が紫織を振り回しているつもりが、逆に紫織に自分が振り回されている。
この妹は、いつも無自覚に俺を煽ってくる。
俺がお前に非道いことをするのは、
全部、お前のせいなんだよ…
いい加減に気づけよ、紫織……。