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レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第7章 ビスケット【雅紀】

◯「すみません…。」

私はササキさんに頭を下げた。

ササキさんの言うことはもっともだった。

私はコータの学童保育所のお迎えがあるので、残業は断っていた。

仕事が残ってしまった時は、ササキさんにお願いしていたのだ。

私は、デスクに戻ると業務を始めた。

そして、その日の帰りも相葉くんは駐輪場で私を追いかけてきた。

雅「今日は唐揚げにしない?」

◯「しない?って…、相葉くんが食べるわけじゃないのに!」

雅「あはは、そうだよね!」

そんなことを話しながら、お互い原付と自転車を押して、帰り道を歩いた。

雅「今日、課長すっごく怒って怖かったねー!」

◯「それは、相葉くんが変更事項の報告忘れてたからじゃない。」

雅「あっ、そっか! あはは!」

相葉くんとの何気ない会話は楽しく、話は尽きなかった。

雅「じゃ、〇〇さん、また明日ね。」

コンビニの前で相葉くんは手を振った。

◯「うん、お疲れ様。また明日。」

相葉くんがコンビニに入って行くのを見送って、私は自転車にまたがった。

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