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レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第7章 ビスケット【雅紀】

コンビニに用事というのは、口から出まかせではない。

通信販売の支払いがあったのだ。

ただ、週初めに注文した商品を、クレジットカード払いにしないで、わざわざコンビニ払いしたのは私だけの秘密。

レジで払い込み用紙を出して支払いを終えると、相葉くんがお弁当やらお菓子をカゴに入れてやって来た。

雅「〇〇さん、明日の新入社員歓迎会、来る?」

◯「うん、行くつもりだけど。」

雅「そうなんだ! 俺も行くよ、楽しみだね!」

そんな話をしているうちに、相葉くんも会計を終えた。

雅「はい、これ!」

相葉くんが、会計を終えたばかりのレジ袋からビスケットを出した。

◯「え…?」

雅「あげる! 俺、これ好きなんだ。ここらへんじゃ、ここしか売ってなくて。」

相葉くんが、ビスケットをずんと差し出した。

◯「あ、ありがと…。」

雅「あ、今日の晩ご飯は、手作り餃子ね!」

相葉くんはニッコリ笑ってヘルメットをかぶり、原付にまたがると風のように走り去って行った。

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