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レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第7章 ビスケット【雅紀】

一次会が終わり、二次会に行く者、帰る者と、ばらばらと別れた。

課長「相葉、カラオケ行こう!」

課長は相葉くんの肩に腕をまわした。

雅「ごめんなさい! 俺明日早くって。」

課長「なんだ、つまらんなー。じゃあ、新入社員、行くぞ!」

課長は新入社員たちと他数人を連れて、カラオケ屋に向かった。

ササキさんも、カラオケに行ったようだ。

雅「〇〇さんも帰るの? 途中まで一緒に帰ろうよ。」

相葉くんが隣に並んだ。

〇「明日早いって、デート?」

私は、冗談まじりに聞いてみた。

雅「そうなんだよ。彼女が、明日朝からディズニー行くって聞かなくてさ! 俺、今日飲み会だって言ったのに!」

相葉くんは苦笑いした。

〇「そうなんだ…。」

私は、胸の片隅がチクリとしたが、それには気づかない振りをした。

小さな交差点に差し掛かった。

〇「じゃ、私、こっちだから。」

私が道を渡ろうとしたら、相葉くんもついてきた。

雅「その道、暗くて危ないから。大通りまで一緒に行くよ。」

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