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レット・ミー・ダウン【ARS・NL】

第11章 サイコロ

マジックバーで見た手品。

サイコロを振ると、必ずサイコロの目と同じ数のカードがあらわれた。

『トリックなんて、ありませんよ。』

マジックバーのマスターの言葉を思い出した。

「いや、そんなことありえない。」

私はバッグからサイコロを取り出した。

今までのは、偶然が重なっただけ。

きっとそうだ。

「絶対に、ありえないから…。サイコロを振っても、何もないから…」

私は、意を決してサイコロを振った。

出た目は「3」。

その瞬間、インターホンが鳴った。

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