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第6章 描いた未来に〜そばにいたくて〜

相葉くんが俺の頬に手を置いた。

「ちゃんと伝わってるよ。」

頬を撫でる。

これされるの好きなんだ。

俺も手を伸ばして同じように相葉くんの頬を撫でる。

相葉くんは泣きそうな顔をして笑ってみせた。

そして頬をくっつけて、しばらく動かなくて、どうしたの?、って言おうとしたら耳元で言われた。

「うれしくて死にそう。」

「ばか…」

「ほんと…。

でもさ…
どっかで聞いたなって思って。

俺がにのちゃんに言ったんだ。」

「そうだ。

そうだったね。」

「にのちゃんも、

“ちゃんと伝わってる”

って言ってくれたよね。」

「うん。」

そう応えると同時に、ちゅーっ、って唇を吸われた。

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