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第8章 かわいいひと〜秘密〜



俺のシフトの時間が終わってレジから離れようとした時に知ってる顔が入って来て立ち止まる。

「お疲れ様でしたー!」

俺の代わりにレジに入った子に挨拶をして目線はさっきの見知った人を探す。

やっぱり。

二宮だ。

弁当コーナーを物色してひとつ手にするとレジへ向かう。

お釣りの小銭をレジ横の募金箱に入れるのを見てあたたかい気持ちになる。

バッグルームに入り身支度をして裏口から出ると二宮も店から出て来た。

「二宮先生?」

声をかけるとその視界に俺が入り込んだのがわかった。

帰る道が一緒なのをうれしく思いながら辿り着いたそこは俺んち。

二宮もこのアパートに住んでるという。

すげぇ。

偶然、会ってからの帰り道。

この時この偶然に、ただただ驚いた。

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