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第14章 かわいいひと〜葛藤〜



「どうかした?」

「ううん。なんでもない。」

相葉はハテナな顔のまま、しばらく俺を見つめてニッと笑って持参したマンガに視線を戻す。

教師の教科準備室でくつろぐ生徒って…しかもマンガを…

俺、目つぶり過ぎ?

甘やかしてる?

ちょっとは追い返したりしないといけないとは思ってる。

あ、それと最近の気になること。

俺の耳にも入ってくる相葉情報。

生徒からとか大野さんや翔ちゃんからも聞くんだ。

相葉が告白されまくりらしい。

モテるんだ、こいつ。

なんとなく女子に人気があるのは知ってた。

普通にイケメンでタッパがあってスタイルも良くて…
性格も良いとくれば。

この年頃、部活で活躍してるだけでもモテるだろうし。

だから女子は相葉が彼女と別れたと知って浮き足立ってる。

浮き足立ってる…?
というより争奪戦に近いかも。

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