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第15章 かわいいひと〜アプローチ〜
先生なに考えてるのかな。
さっきからコロコロ変わる表情を盗み見。
笑ったり、悲しそうな顔したり。
「先生?」
話しかけようとしたら目をパチパチさせて逸らされた。
もう一度視界に入る位置に自ら動くとクスクス笑う。
「なんなの、お前。」
「先生こそ。」
少しだけど甘い空気が流れて、今ちょっといいんじゃない?って、あと少し先生の近くへ足を踏み込んだ。
視線が絡まる。
やばい。
ちゅーしたい。
胸がドキドキして苦しいし、手も足も動かしたいのに動かない。
いや、ここは学校!
俺の中の天使がストップをかけた。
でも。
好きって…
好きって言うだけでも…
そう思って口を開こうとした時にポケットの中の携帯が鳴った。