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第18章 かわいいひと〜ひとつずつ〜



相葉は学校の話をしてくれた。

動物に関わる仕事を学ぶ専門の学校。

動物ってさ。
全く相葉にぴったりで。

アニマルセラピーってのに興味があるらしい。

施設の子どもや病気の人たちの癒しの効果があるんだとか。

色々と調べてそれなりに勉強してたんだな、って俺は全力で応援したくなった。

「もう行くとこ決めたのか?」

「うん。
目星つけた。
今度、学校の説明会に行ってくる。」

キラキラした目で話す相葉は未来に向かって進む若者そのもの。

眩しいな。

また俺のネガティヴが顔を出してしまいそうになるのを押し込める。

「話してくれて、ありがとう。
応援するから。」

嬉しそうに頷いて相葉も俺にお礼を言う。

「聞いてくれて、ありがとう。」

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