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第18章 かわいいひと〜ひとつずつ〜



おおまかに俺たちのことを話すと渋々とはいえ納得したのか、

「よかったな。」

って言ってくれて。

大野さんも。

「ほんと、よかった。
仲良くね。」

なんだか恥ずかしいけどちゃんとお礼を言っておいた。

「ありがとう。」

やっと落ち着いて三人で飲みながら話題はそのまま俺たちで、

「そっか…
卒業まで清いお付き合いか。」

「いや、お付き合いしないから。
卒業してから…」

ニヤニヤしながら翔ちゃんが俺を見る。

「そんな…好き同士が…
無理があるんじゃないの?

ま、でも仕方ないか。
俺も応援したいけど、やっぱ後1年は大人しくしていてもらいたいな。」

来年も引き続き担任の翔ちゃんもやっぱそこは外せないよね。

「こっそり、時々。」

突然の発言に翔ちゃんと視線を移せばこれまたニヤニヤした大野さん。

「チューくらいは…ね…

絶対バレないように!

こっそり!」

なんて言うから三人で笑い声を上げた。

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