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第18章 かわいいひと〜ひとつずつ〜
「相葉の学校の話、聞いたよ。
あいつも将来のこと色々考えてんだって思ってさ。
卒業したら晴れてそばに…なはずが、
いきなり遠恋だもんな。
俺たちどんだけ試練与えられるんだよ。」
苦笑いすると頼りなげに眉を下げて翔ちゃんが肩を掴む。
「2年?まあ長い人生の内のたった2年だ。お前たちにとったら長く辛い2年になるのかもしれないけど。」
そうだね。
「うん。がんばるよ。」
しっかりハッキリ言うと翔ちゃんも大野さんも俺の頭をワシャワシャした。
「でさ。前も言ったけど自然消滅ってのもなんか良くないと思うからケジメって言うか…ちゃんと終わらせたら?」
そう。
大野さん、前から言ってた。
相葉が不安に思ってるってことなのかな?
珍しく何度も釘をさすから、ここはちゃんと言うこと聞いておこうと思う。
「わかった。
ちゃんと終わらせる。」
大野さんは俺の言葉に心底ホッとした顔をした。