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第19章 かわいいひと〜近くて遠い〜



今日は先生の誕生日。

今日だけ、ちょっとだけ、
会ってもいいよね…
ってふたりで話して。

コソコソと先生の部屋に来た。

帰りたくなくなったらいけないから一緒にご飯食べたら帰るって約束。

食後のケーキとコーヒーの準備中。

コーヒーを先生が淹れてくれて俺は冷蔵庫からケーキを取り出してテーブルに置いた。

小さめのケーキにしたけど先生がビックリしてる。

「ホールケーキ買ってきたのか。」

「だって先生にフーってして欲しかったから。」

ロウソクを立てて火をつける。
大きいの2本と小さいの6本。

ゆらゆら揺れる炎の先にしきりに照れてる先生。


やっぱり、かわい。


俺がハッピーバースデートゥーユー♪って歌ったら途中から一緒に歌うのも。

「おめでとう!」

「ありがとー。」

先生が俺に促されてロウソクをフーってするのから目が離せない。

目が寄って、空気を吸い込んだほっぺは膨らんでる。



すっげぇかわいー。

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