Everything
第20章 かわいいひと〜少しだけ〜
相葉の誕生日であるクリスマスイブ。
プレゼントはスニーカーにした。
あいつが好きそうな少し派手な配色の物。
気に入ってくれるといいけど。
今朝一瞬、学校に持ってこようとしたけど、夜メールしてからあいつの家のノブにでも掛けておけばいいか、と思い直した。
真下だからね。
笑えるよね。
コンコンとノックしながら大野さんが顔を覗かせた。
「あのさー、
今日なんも用事ないよね?
仕事終わったら家?」
「うん。なんで?」
ヘラリと笑った大野さんは近くのイス座って俺を見た。
「お前も頑張ってるな。」
「えー?なにー?」
「俺たちからのクリスマスプレゼント。19時くらいに届くから家にいろ。」
「へっ?マジでなんなんだよ?」
突っついてもそれ以上なにも教えてはくれない。
サプライズってやつなの?
怖いんだけど。