Everything
第20章 かわいいひと〜少しだけ〜
ピンポーン
大野さんが言ってた通りご丁寧に19時ぴったり。
ホントなんだろ。
さっき思い返したら大野さん、
“俺たちからの…”
って言ったんだ。
二人して襲撃?
恐る恐るドアの向こうを見やるとスーツ姿の人影。
誰?
大野さんでも翔ちゃんでもないそのシルエット。
「どちら様?」
声を掛けると、
「…お、お届け物…です。」
?
その声…
ガチャ
ドアの向こうに相葉?が立ってた。
スーツ着て、メガネして。
髪もセットしてる?
ポカンとまさに口が開いたまま動かない俺に相葉が声を掛ける。
「入っていい?」
さっきまで緊張してみえた顔はもう笑ってて。
俺もつられて笑った。
「なに、これ?」
まあまあ、と俺を押しながら部屋に入ってきた。